2017年の公募のお知らせ
第9回「日本動物大賞」
第9回「日本動物大賞」審査結果発表
2017年02月27日
本協会主催の第9回「日本動物大賞」は、関係各位の協力を得て開催し、
厳正なる審査の結果、大賞1点、功労動物賞1点、動物愛護賞1点、社会貢献賞1点が決定いたしました。
平成29年3月22日(水)に島根イン青山(東京都港区)にて表彰式をおこなう予定です。
大賞・グランプリ
●株式会社 愛媛銀行(愛媛県)殿
同行は「ひめぎんCSR倶楽部」を立ち上げて、地域の教育、文化、スポーツ等の活動に支援を行っている他、特に動物愛護を通しての社会貢献活動が素晴らしい。
野良猫の避妊手術を支援する募金は、動物病院等に設置した募金箱を行員が回収、年間100万円に及ぶ他、同行敷地内で保護犬を飼育。里親探しの会場や動物愛護の推進活動にも会場を提供する等、県や地域にも良い影響を及ぼす理想的、かつ稀有な企業と言えるだろう。
功労動物賞
●ニホンイヌワシ 鳥海(ちょうかい)(秋田県・秋田市大森山動物園)殿
1970年に鳥海山麓で保護されて以来、衰弱していたが手厚く飼育されて早くも46歳。世界最高齢タイ記録の長寿だ。希少種である上、生態や繁殖の経験、研究も無い中で、人工授精に取り組むなど、生息域外での保全に努めた結果、現在では44羽のニホンイヌワシを飼育。多大な研究成果を上げる結果となった。現在ではほとんど目は見えないが、凛々しい姿は健在で、単独世界最高齢を目指している。
動物愛護賞
●アマミノクロウサギ ボマ(鹿児島県・鹿児島市 平川動物公園)殿2015年12月、鹿児島県徳之島町の農道で出血した状態で保護された。地元の病院で緊急措置をし、翌日には奄美大島、現在は鹿児島市平川動物公園で、当初700グラムだった体重が2100グラムまで成長。現在も交通事故の後遺症のため、バックヤードで飼育されているが、メディアによる取材が多かった事から、希少種への外来種による被害や交通事故被害など、かけがえの無い地域の自然環境について考える自然保護活動に繋がっている。
社会貢献賞
●横浜市立間門小学校 アクアミューズ・フレンドリークラブ(神奈川県)殿
同校は情操教育の一環として、校内に水族館を有し、その運営と活用に成功している。昭和30年代に本牧の海が埋め立てられる事になり、海を残したいという保護者、地域、卒業生等の思いが水族館設立に繋がり、小学校の在校生や卒業生、アクアミューズ・フレンドリークラブが共働して、水族館を維持。国の天然記念物ミヤコタナゴの繁殖をするなど、子供たちの日常の中に水族館が存在している。
※各賞コメントは、湯川れい子審査委員長によるものです