状態を看る
大切なことは、とにかく「保温・哺乳・排泄」です!!
仔猫を保護したら、動物病院を受診することが必要ですが、特に緊急性の高いケースがあります。
体温が低下している仔猫
仔猫は自分で体温調節が出来ないので、放置すると急激に体温が下ってしまう為、とにかく保温!
季節に関わらず、タオルで包んだカイロや湯たんぽなどで保温しながら、早急に動物病院へ。
弱っている・ケガをしている仔猫
対応が遅れると命にかかわることもあるので、できるだけ体勢を変えず安静に、保温しながら早急に動物病院へ。
- タオルなどでそっと包むようにすると良い。
- 痛みがあると神経質になり、引っ掻いたり咬んだりすることがあるので注意。
へその緒が付いている・目が開いていないなど授乳期の仔猫
生後3~4週までは、ミルクだけで育つ授乳期になります。
へその緒が付いている・目が開いていない仔猫は、生後1週間未満とおもわれ、約2時間毎の授乳が必要となり、排泄も自力で出来ないので、すぐにでもお世話を始めなければならない場合もあります。
保温しながら早急に動物病院へ。
※あわせて 動物病院を受診する も参考にしましょう
●保温
ダンボール箱、キャリーバッグなどにタオルやフリースを敷き、ペットボトルにお湯を入れたものや、湯たんぽ、又は簡易カイロを熱くなりすぎないようにタオルで包んで入れ、寝床を作りましょう。
- 温度の目安はダンボール箱やキャリーバッグの中が30℃~35℃くらい。母猫に包まれているくらいの温かさ。温湿度計を入れ、チェックして保つと良い。
●哺乳
成長に応じてミルクの量や回数が変わってきます。
- 哺乳瓶、スポイト、仔猫用ミルクを用意する。人が飲む牛乳は消化できずに下痢をしたり、アレルギーを起こす場合もあるので与えない。
- 湯せんして猫の体温(約38℃、人より少し高め)くらいに温めながらあげる。
- 誤嚥しないよう、仰向けであげたり無理に入れたりしないこと。
●排泄
本来、生後約3~4週までは、母猫が仔猫のお尻をなめて排泄させます。
人が代わりに行う時は、ミルクを飲んだらその都度排泄を促してあげる必要があります。
排泄がうまくいかないと、食欲が落ちてくることもあるので要注意です。
- ガーゼやティッシュを少し濡らし、肛門を軽くチョンチョンチョンと刺激すると、じわっと出てくる。
- 擦ったりせずやさしく行うこと。