Q10-4 猫の扱い方と慣らし方(保護してから)
保護したらまず動物病院へ
まずは病院を受診し、猫の現在の健康状態を確認しましょう。必要に応じて駆虫やワクチンなどの予防・治療を受けます。
●事前に動物病院に相談しておくと安心。
●環境の変化でパニックになることもあるため、洗濯ネットに入れてキャリーケースで連れて行くのがおすすめ。
●極度に抵抗し暴れる場合は、日を改め落ち着いてから受診すること。
※あわせて Q7-3 、 Q9-1 、 Q10-3 も参考にしましょう
まずは静かに落ち着ける環境づくり
人慣れしていない猫をいきなり部屋に放すと、家具の隙間などに隠れてしまい、そのまま「家庭内野良猫」のようになって触れなくなることもあります。猫は狭い場所を好むため、まずはケージでの生活から始め、「ケージの中は安心できる場所」と感じられるように工夫しましょう。怖がらせたり、無理にかまったりせず、穏やかに日々のお世話をすることが大切です。
徐々に緊張がほぐれ、ケージの中から生活空間や人の様子を観察し、環境に慣れていくでしょう。
●NG行動は?
・目をじっと見つめない(威圧せず、やさしくまばたきをしながら見つめるとよい)
・大きな声や音を出さない(静かにやさしく名前を呼んだり話しかけるとよい)
・突然動かない(ゆっくり静かに動くとよい)
・無理に触らない、追いかけない(まずは安心できる空間を作ることが大切)
●少しずつ距離を縮める
・はじめのうちは掃除機やテレビなどの大きな音を控える。
・ケージの中にダンボール箱などを入れ、隠れられる空間を作る。
・ごはんやおやつは毎日同じ時間に与えると覚えやすい。
・威嚇の「ウー」「シャー」が出るうちはまだ距離をとるサインなので、無理強いしない。
・嗜好性の高いおやつを手から与えてみる。(攻撃されないよう注意!)
・身体のこわばりがなくなり、リラックスした表情や様子が見られるようになってきたら慣れてきたサイン。
・焦らず、猫のペースで慣れるのを待つことが成功の近道。
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●先住猫との会わせかた ・屋外にいた猫はノミ・ダニや感染症を持っている可能性があるため、飼育開始から最低1週間は空間を分ける必要がある。(猫の状態によっては獣医師に確認する) ・先住猫のテリトリーが侵害されないよう、新しい猫がケージ内にいる状態で、先住猫が自分から興味をもって近づくのを待つ。 ・においの付いたタオルを嗅がせるなど、お互いの匂いを交換するとよい。 ・先住猫が興味を持って近づくようになったら、ケージ越しに鼻を突き合わせたり、徐々に同じ空間で自然に合わせる。(先住猫が高所などに移動できる場所を確保しておくとよい) |
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慣れるまでにかかる時間
数日で慣れる猫もいれば数週間、数ヵ月、何年もかかる場合があります。
進み具合は猫それぞれ。焦らず「安心していいよ」と広い心で見守る気持ちが大切。
進歩と後退を繰り返しても、諦めずに見守りましょう。






