仔猫をみつけたら
母猫は、仔猫を連れて引っ越しをする習性があります。
1匹ずつ移動させる際に、一時的に仔猫から離れることがあり、このときに人間が保護すると母親から引き離すことになってしまいます。
離乳前の仔猫の世話はとても難しく、安易に母猫と引き離すと、仔猫の命にかかわることもあります。
- 戻ってくる可能性があるので、まずは少し離れて様子を見る。
(戻ってきた場合、仔猫に人間のにおいが付いていると育児放棄をしてしまうこともあるのでむやみに触らない) - 仔猫が大声で鳴いていたら、母猫が聴きつけて戻ってくることがある。
- 弱っていたり迷子になるなど、母猫が来なければそのままだと死んでしまう可能性もあるので、そのような時は保護をしてほしいケースです。
- 夏でも湯たんぽなどで仔猫の周りを30℃~35℃くらいに保ち、なるべく早く動物病院を受診して健康状態を確認してもらう。
保護する場合はとにかく保温‼
※あわせて Q7 を参考にしましょう
保護することは簡単ではありません。
手を差し伸べても残念ながら救えず、命を落とすこともあります。だからといって危険にさらされた弱い命を見過ごせない方もいるでしょうし、放置するとすぐに繁殖して、猫がどんどん増えてしまいます。
自分なりに、できることをやってみましょう。
母猫が戻ってきたら?
母猫は授乳中は繁殖せずに仔猫が生後1ヵ月半~2ヵ月頃まで安全な場所で子育てをします。
子育てが終わるとすぐに繁殖できるようになるので、保護や捕獲のタイミングはとても重要です。
お父さん猫のこと
お母さん猫がいて仔猫が生まれたということは、近くにお父さん猫となるオス猫がいるはずです。
未去勢のオス猫は、メス猫の発情(鳴き声やフェロモン)に誘発されて発情し、生後4ヵ月~6ヵ月(個体差あり)を過ぎ、性成熟を迎えるといつでも交尾できるようになります。
大きな声で鳴いたり、縄張り意識が強くなってマーキング(尿スプレー)やケンカをしたり、地域の中だけでなく地域外に行って繁殖できるので、オス猫も去勢手術をしてそのような発情行動を防ぐ必要があり、去勢手術によって、遠出による事故やケガ・感染症の予防にもなります。